SEOの基本的な考え方① – webマーケターの考えごと

SEOの基本的な考え方①

SEOという言葉を聞いたことがある方は多いかもしれません。SEO(Search Engine Optimization)とは、Googleなどの検索結果で自社サイトを上位に表示させるための施策、つまり「検索エンジン最適化」を指します。自社や個人でのwebサイトやwebページ作りに関わられた方であれば、一度は触れたことがある分野なのではないでしょうか。しかしながら、SEOはwebマーケティングの中でも専門的なイメージがあり、何をすれば良いのかがわからない方も多い分野だと思いますので、基本的な考え方をまとめてみます。今回は①で、どこかで②以降も出したいと思います。

SEOの目的を整理する

まずはSEOの目的を整理する前に、大前提として、指名検索(商品・サービス名や企業名などでの検索)はSEOには含みませんのでご注意ください。指名検索で上位に出るのは当たり前なので扱いません。SEOは非指名検索での上位表示を狙う取り組みです。

ただ、「非指名検索での上位表示を狙う」のは目的ではなく、手段です。SEOの目的は以下に集約されます。

自社商品・サービスの売上や利益を最大化すること

SEOの目的はwebサイトへの流入数の増加だと思われがちですが、目的はあくまで「売上や利益を最大化する」ことです※1。「CV数を最大化すること」を言い換えてもよいでしょう。CV(コンバージョン)とは、ユーザーにwebサイトを見たことで起こしてほしいアクションのことです。ECサイトであれば商品購入、サービスの紹介をするサイトであれば問い合わせなどです※2。流入数の増加は、CV数の最大化に間接的に寄与します。

なお、SEOは短期的な取り組みではなく、長期的にコツコツと成果を積み上げていくものですので、半端にやるぐらいなら一切触れないという判断もありだと思います。ビジネスにおいてwebサイトが重要な役割を果たしており、新規顧客を増やしたい場合に手段の一つとしてSEOを検討する、という流れが自然です。

※1:個人ブログで純粋に情報を発信したいなどであれば流入数増加を目的としてもよいと思いますが、今回はビジネスにおけるSEOの話をします。

※2:消費財メーカーの公式サイトなどであれば、webサイトで商品の情報を見て店舗で買う顧客が多いかもしれません。その場合のCVは「商品ページ閲覧」などと定義できるはずです。

SEO施策の第一歩目

SEO施策の基本は、シンプルに考えると以下の2つです。

  • webページをつくる: まずはターゲットとなるキーワードを考慮しながら、ユーザーに有益なwebページを作成
  • webページを改善する: 作成後も定期的にページの内容や構成を見直し、検索順位を向上させるための改善を続ける

この2つの取り組みによって、非指名検索で流入したユーザーがCVにつながればよいのです。

SEO目的でwebページをつくる、あるいは改善する際には、どのような検索ワードでの流入を想定するかが重要です。

例えば、チョコを扱う企業のwebサイトなら、チョコに含まれる「ポリフェノール」を解説するページを作成すれば、「ポリフェノール」を検索されたときに上位表示が期待できます。健康志向の方がそのページを見て、ポリフェノールの多いチョコを知ることで、購買につながる可能性が高まります。このように、CVにつながるページを優先的に作成することがSEOの第一歩です。

ページ単体では上位表示に食い込めない場合

CVにつながるwebページをつくってすぐに上位表示されれば良いのですが、ページを改善してもなかなか順位が上がらないこともあります。その場合、チョコとポリフェノールの例でいえば、ページ単体の改善だけでなく、チョコと健康に関連するページを増やすという手もあります。それは、Googleなどの検索エンジンがwebページ単体だけでなく、webサイト全体の評価もしているからです。この違いを知っていれば、SEOについて少し語れるようになるはずです。

検索エンジンはユーザーにとって有用なページを判断して表示順位を決めており、そのアルゴリズムは非公開であるため、現在上位表示されているページの傾向を見ることで「どのようなページが有用だと判断されているのか」を推測するしかありません。しかしながら、検索エンジンがwebサイト全体を評価しているのはほぼ確実です。webサイト全体の評価の中でも特に重要なのが、サイトを運営する企業や関連する商品と、検索キーワードとの関連性です。

例えば、「ポリフェノール」の検索ワードには健康に関するニーズが読み取れます。(実際、「ポリフェノール」で検索すると医学的な効果についてのページが上位に出てきます。)ポリフェノールはチョコとも大きく関連するので、チョコを扱う企業のwebページが上位表示される可能性は比較的高いといえます。しかし、なかなか上位表示に食い込めないとなった場合には、チョコと健康に関連するページを増やすことで、サイト全体の健康カテゴリへの関連度を高めるという方法もあるのです。ポリフェノール以外のページでは仮にCVにつながりにくいとしても、関連ページを増やしてカテゴリを面で抑えることで、本命のページの表示順位を上げよう、ということです。

 

以上、SEOの基本的な考え方についてでした。お疲れ様でした。SEOという概念がややこしいのでかなり文字数を取られました。②では、具体的な手法に触れていきたいと思います。


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